【マルチカラーレーザー】
網膜に穴があいた場合
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網膜に穴があき、網膜剥離が軽度に生じている場合
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網膜に穴があいていると、その穴が原因で網膜剥離になることがあります。
網膜剥離がすでに進行していたら手術を行うしかありませんが、これが軽度の場合やまだ起こっていない場合は、レーザーで穴の周囲を焼くことにより網膜を剥がれにくくすることができます。
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眼底出血
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最近はレーザー以外の薬物療法や手術が主流となっていますが、一部の眼底出血の合併症の予防のために網膜光凝固を行うことがあります。
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糖尿病網膜症に対する局所的凝固
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毛細血管瘤がむくみの原因となっている場合、それを直接凝固します。
網膜の中で血液のめぐりが悪い部分(無灌流野)があると、将来悪影響を及ぼすため、悪い部分を焼いて“間引き”することにより網膜症の進行を予防します。
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糖尿病網膜症に対する汎網膜光凝固
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無灌流野が広範囲に存在したり、新生血管(脆くて出血しやすい)がすでに生じていたりする場合には、網膜の全象限を約4回に分けて凝固します。
黄斑浮腫などの副作用が生じる可能性もあるため、視力に注意しながら1~2週間以上の間隔をおいて行っています。
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中心性漿液性脈絡網膜症
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いわゆる中心性網膜炎に対して治りを早くする目的で行うこともありますが、この場合は5~10分以内に終了し、痛みもまったくありません。
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虹彩に穴を開ける場合
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急性の緑内障発作を起こした場合の治療として、もしくは発作が起きる可能性が高い場合の予防的処置として虹彩(茶目)に小さい穴を開けることがあります。
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これにより発作の危険性は、ほとんどなくなります。
これ以外にもいろいろな用途がありますが、詳細は省略させていただきます。
費 用 |
上記 1・3・4の場合は保険3割負担で |
約3万6千円
(1割は約1万2千円) |
上記 2・5・6の場合は保険3割負担で |
約5万4千円
(1割は約1万8千円) |
上記 7の場合は保険3割負担で |
約2万4千円
(1割は約8千円) |
手術給付金付きの医療保険に加入されている方は、支給の対象となることが多いようです。
詳しくは保険会社にお問い合わせ下さい。
【ヤグレーザー】
ヤグレーザーは焦点が合った部位の組織を破壊する効果が強く、白内障の手術後に生じる濁りの(後発白内障)治療や、マルチカラーレーザーの7と同じ用途に使われます。
このレーザーの所要時間は2~3分と短く、しかも痛みはほとんどありません。
費 用 |
後発白内障治療の費用は保険3割負担の方で |
約5千円
(1割の方は約1500円) |